前回に続き論文の内容を検証していく
第8段落 日本は誠実に交渉に応じた
要旨
義和団事件後の交渉においても中国側の言い分をいれ21か条の要求に応じ合意している、それを翻したのは中国側であり、日本の立場はイギリスも賛成している。盧溝橋の日本軍は5600名で付近の国民党軍数十万とは比較にならず対中融和が基本方針だった
検討:
ひたすら日本は誠実に交渉しているとの主張である。しかし戦争とは武力で優劣を決することになる対立があり、戦闘後は交渉ごとである。誠実に交渉したといっても戦闘を勝利を背景にしたものであり、結果として権益を失う側がある以上勢力を拡大する側を脅威と思う気持ちには変わりはない
第9-10段落 日米大戦もコミンテルン工作によりアメリカが仕掛けたものである
要旨:
ヴェノナファイルはコミンテルンとアメリカ内にいるエージェントの交信記録だが、これを解読した結果、日米戦争について米国政府内に潜入したスパイがルーズベルト大統領を動かし、日本との交渉を暗礁に乗り上げさせ、真珠湾攻撃へと導いたかりにこれが成功しなくともいずれ白人の力による支配はさけられず、戦わないものは支配される
検討:
確かに日米開戦にいたる過程には不可解なところがある。仮に論文のいうことが事実だとしも、当時ヨーロッパで参戦したアメリカが日本との戦争に積極的だったとは考えにくい。論文はすべての原因に共産主義の関与を想定しているが、なんとなく現在から過去を分析しての視点という感じがしてならない。どちらが挑発したかにかかわりなく、理想と実力を持つ大国が世界のより広い地域を支配するとの世界観自体が歴史的産物でありそれゆえに、日本が戦争をしたことの免罪符にはなりえないだろう
第11段落 大東亜戦争がアジアの開放を200年はやめた
要旨:
戦後、アジア諸国は白人支配から開放された。しかしこれは大東亜戦争で日本が戦ったことによる、でなければ100年また200年後にしか実現しなかったかもしれない
検討:
典型的な歴史の「もし」である。白人対有色人種の対立の構図は当時確かに存在した。戦後のアジア諸国の独立はそれぞれの国の国民が成し遂げたものであって日本がそれに関与していない。結果がよければなんでもありでは歴史はどんなふうにでも解釈できてしまう。
第12-14段落 大東亜戦争を愚劣な戦争というのはマインドコントロールのため
要旨:
大東亜戦争を「愚劣な戦争」という人がいるがそれでは時の指導者も戦死者も犬死なる。しかしいったん決した国際関係は覆しがたくいまだ帰らぬ領土がる。東京裁判は戦争責任をすべて日本に押し付けたものそのマインドコントロールはいまだとけず、今もすべてをアメリカ流にする改造の最中にある。日米関係は必要だがそれは親子関係のようなもの、しかし子供は親に頼りきりではいけない、また アジア諸国が大東亜戦争を戦った日本を評価している侵略というのは濡れ衣だ
検討:
日米戦争は軍部の野心は政府の無能が招いたものでないその認識は私も同じである。であるがゆえになぜ、国土を焼き尽くす戦争に至ったのかを考えている。日本の行為は純然たる侵略であったならことは簡単だ。しかし論者が言うとおり時の国際法に従った行為で不戦条約に抵触しないといういみで「侵略」でなくとも、事実上の他国への武力行使が可能であることが法的に問題だということなのである。「侵略」という言葉にあまりに囚われているのではないだろうか
第15段落 日本は輝かしい歴史ある国、その認識なくしては衰退する
要旨:
日本は古い歴史と優れた伝統のある国。歴史を丹念にみればそのすばらしさが分かる。個別に悪い点もあるがそれが他の国も 同じ。この輝かしい歴史認識なくしては国は衰退する
検討:
東京裁判で絞首刑となった東條氏に聞かせたい言葉だ。自国に誇りを持つのはよいことだ、しかし今の歴史観が戦勝国によるマインドコントロールとし、戦争で起きた問題も個人が起こす犯罪と同じとしている。はたしてそうなのか?巣鴨に拘留されたBC級戦犯が聞いたら激怒するだろう。愛国心に燃える気持ちは分かるが、その理想のために何人の命が犠牲になったか、指揮官なら考えてほしい
以上が論文のすべてである。
参考文献が示されてされているのは下記。論文の審査委員長の渡辺氏の著作がポイントか。
「マオ( 誰も知らなかった毛沢東)( ユン・チアン、講談社)」
「黄文雄の大東亜戦争肯定論( 黄文雄、ワック出版)」
「日本よ、「歴史力」を磨け( 櫻井よしこ編、文藝春秋)」
「大東亜解放戦争( 岩間弘、岩間書店)」
「廬溝橋事件の研究(秦郁彦、東京大学出版会) 」
「日本史から見た日本人・昭和編( 渡部昇一、祥伝社)」
論文での氏の主張は、日本は五属協和の理想を掲げ、人種差別をなくしアジアの独立と繁栄のため大東亜共栄圏を建設しようとしたものであり、その行動は国際法に則った行動で、日本が関与した国々の発展に寄与し感謝されている。戦争はコミンテルンとアメリカの罠であって日本は被害者である。したがって「侵略国家」ではないという結論だ
田母神氏はニュース取材に対し「私のいつも考えていることを主張したまで」と答えていた。防衛省をお辞めになり時間ができるであろうからぜひ、この続きをきちんとした根拠を示し本にまとめてほしいものだ。きっとその過程でいろいろな事実を知ることになるだろう。
日本が「侵略国家」と呼ばれるのは法的な理由ではなくその行為による。いかに崇高な理想にそった行為であり、他国の策略によるものであろうと他国の領土内で武力行使をなし軍人以外の一般市民に犠牲をだした事実には変わりない。同時代において他国が同じ行為をなしたとしても免罪されるものでなく、他国に先んじてその無益を知る機会を得たことのほうが日本にとって大きなことのはずだ。
「侵略国」の汚名を晴らしたい気持ちは理解できるし、繰り返し罪を断罪し謝罪を求める人たちにも閉口する、だからこそ覚めた頭で、事実に向かいあうしか相互に理解しあう道はないのではないだろうか
また感情論だけの護憲派が声を張り上げるだろう。日本はいつになったら冷静に歴史を見れるのだろうか


第8段落 日本は誠実に交渉に応じた
要旨
義和団事件後の交渉においても中国側の言い分をいれ21か条の要求に応じ合意している、それを翻したのは中国側であり、日本の立場はイギリスも賛成している。盧溝橋の日本軍は5600名で付近の国民党軍数十万とは比較にならず対中融和が基本方針だった
検討:
ひたすら日本は誠実に交渉しているとの主張である。しかし戦争とは武力で優劣を決することになる対立があり、戦闘後は交渉ごとである。誠実に交渉したといっても戦闘を勝利を背景にしたものであり、結果として権益を失う側がある以上勢力を拡大する側を脅威と思う気持ちには変わりはない
第9-10段落 日米大戦もコミンテルン工作によりアメリカが仕掛けたものである
要旨:
ヴェノナファイルはコミンテルンとアメリカ内にいるエージェントの交信記録だが、これを解読した結果、日米戦争について米国政府内に潜入したスパイがルーズベルト大統領を動かし、日本との交渉を暗礁に乗り上げさせ、真珠湾攻撃へと導いたかりにこれが成功しなくともいずれ白人の力による支配はさけられず、戦わないものは支配される
検討:
確かに日米開戦にいたる過程には不可解なところがある。仮に論文のいうことが事実だとしも、当時ヨーロッパで参戦したアメリカが日本との戦争に積極的だったとは考えにくい。論文はすべての原因に共産主義の関与を想定しているが、なんとなく現在から過去を分析しての視点という感じがしてならない。どちらが挑発したかにかかわりなく、理想と実力を持つ大国が世界のより広い地域を支配するとの世界観自体が歴史的産物でありそれゆえに、日本が戦争をしたことの免罪符にはなりえないだろう
第11段落 大東亜戦争がアジアの開放を200年はやめた
要旨:
戦後、アジア諸国は白人支配から開放された。しかしこれは大東亜戦争で日本が戦ったことによる、でなければ100年また200年後にしか実現しなかったかもしれない
検討:
典型的な歴史の「もし」である。白人対有色人種の対立の構図は当時確かに存在した。戦後のアジア諸国の独立はそれぞれの国の国民が成し遂げたものであって日本がそれに関与していない。結果がよければなんでもありでは歴史はどんなふうにでも解釈できてしまう。
第12-14段落 大東亜戦争を愚劣な戦争というのはマインドコントロールのため
要旨:
大東亜戦争を「愚劣な戦争」という人がいるがそれでは時の指導者も戦死者も犬死なる。しかしいったん決した国際関係は覆しがたくいまだ帰らぬ領土がる。東京裁判は戦争責任をすべて日本に押し付けたものそのマインドコントロールはいまだとけず、今もすべてをアメリカ流にする改造の最中にある。日米関係は必要だがそれは親子関係のようなもの、しかし子供は親に頼りきりではいけない、また アジア諸国が大東亜戦争を戦った日本を評価している侵略というのは濡れ衣だ
検討:
日米戦争は軍部の野心は政府の無能が招いたものでないその認識は私も同じである。であるがゆえになぜ、国土を焼き尽くす戦争に至ったのかを考えている。日本の行為は純然たる侵略であったならことは簡単だ。しかし論者が言うとおり時の国際法に従った行為で不戦条約に抵触しないといういみで「侵略」でなくとも、事実上の他国への武力行使が可能であることが法的に問題だということなのである。「侵略」という言葉にあまりに囚われているのではないだろうか
第15段落 日本は輝かしい歴史ある国、その認識なくしては衰退する
要旨:
日本は古い歴史と優れた伝統のある国。歴史を丹念にみればそのすばらしさが分かる。個別に悪い点もあるがそれが他の国も 同じ。この輝かしい歴史認識なくしては国は衰退する
検討:
東京裁判で絞首刑となった東條氏に聞かせたい言葉だ。自国に誇りを持つのはよいことだ、しかし今の歴史観が戦勝国によるマインドコントロールとし、戦争で起きた問題も個人が起こす犯罪と同じとしている。はたしてそうなのか?巣鴨に拘留されたBC級戦犯が聞いたら激怒するだろう。愛国心に燃える気持ちは分かるが、その理想のために何人の命が犠牲になったか、指揮官なら考えてほしい
以上が論文のすべてである。
参考文献が示されてされているのは下記。論文の審査委員長の渡辺氏の著作がポイントか。
「マオ( 誰も知らなかった毛沢東)( ユン・チアン、講談社)」
「黄文雄の大東亜戦争肯定論( 黄文雄、ワック出版)」
「日本よ、「歴史力」を磨け( 櫻井よしこ編、文藝春秋)」
「大東亜解放戦争( 岩間弘、岩間書店)」
「廬溝橋事件の研究(秦郁彦、東京大学出版会) 」
「日本史から見た日本人・昭和編( 渡部昇一、祥伝社)」
論文での氏の主張は、日本は五属協和の理想を掲げ、人種差別をなくしアジアの独立と繁栄のため大東亜共栄圏を建設しようとしたものであり、その行動は国際法に則った行動で、日本が関与した国々の発展に寄与し感謝されている。戦争はコミンテルンとアメリカの罠であって日本は被害者である。したがって「侵略国家」ではないという結論だ
田母神氏はニュース取材に対し「私のいつも考えていることを主張したまで」と答えていた。防衛省をお辞めになり時間ができるであろうからぜひ、この続きをきちんとした根拠を示し本にまとめてほしいものだ。きっとその過程でいろいろな事実を知ることになるだろう。
日本が「侵略国家」と呼ばれるのは法的な理由ではなくその行為による。いかに崇高な理想にそった行為であり、他国の策略によるものであろうと他国の領土内で武力行使をなし軍人以外の一般市民に犠牲をだした事実には変わりない。同時代において他国が同じ行為をなしたとしても免罪されるものでなく、他国に先んじてその無益を知る機会を得たことのほうが日本にとって大きなことのはずだ。
「侵略国」の汚名を晴らしたい気持ちは理解できるし、繰り返し罪を断罪し謝罪を求める人たちにも閉口する、だからこそ覚めた頭で、事実に向かいあうしか相互に理解しあう道はないのではないだろうか
また感情論だけの護憲派が声を張り上げるだろう。日本はいつになったら冷静に歴史を見れるのだろうか

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