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日本の政権交代は近いのか?
2008-11-30-Sun  CATEGORY: 政治
 今の日本の政治は自民党と民主党の対決と、衆議院の総選挙により政権交代が実現するかどうかが注目点である。
では、この二大政党制と政権交代はなぜ必要なのだろうか?

1 二大政党制に近づきはしたが

 二大政党制とは「政党制の一つで、大きく二つの政党が中心となって互いに政策を展開しながら政治が行われていく政治体制。古典的な政治学では、この政党制度が理想的だと考えられた。」[1] という。

 現在この形態であると思われる国は以下の国でどれもイギリスとイギリスから独立した国々である
 (1)イギリス 保守党と労働党
 (2)アメリカ合衆国 - 共和党と民主党
 (3)カナダ - 自由党とカナダ保守党
 (4)オーストラリア - 保守連合と労働党
 (5)ニュージーランド - ニュージーランド国民党と労働党

 この政治体制のメリットは政権交代が明瞭で政策論争が国民にわかりやすい点にあるという。他の分類はイタリアの政治学者サルトーリによると一党優位制と穏健な多党制と分極的多党制などがある。
 日本は一党優位制に分類されるという。確かに自民・社会党、現在の自民・民主の政党が勢力で近づいたとはいえ1993年の11ヶ月間を除けば自民党が与党であり続けたことこらも間違いないだろう。

 しかし、日本は二大政党制を目指す。1990年代相次ぐ自民党の不祥事と選挙と金の問題から、それまでの中選挙区制を廃止し小選挙区+比例代表の形に移行、金がかからず政策本位の選挙にすることを目指した。その時お手本としたのがイギリス、アメリカのあり方で、政策中心の選挙を目指した。逆に言えば二大政党制というのが自然に生まれたわけではなく、世界を見てもそれが普遍的な形でないことも見えてくる
 
 ではなぜ、面倒な選挙制度の改革までして二大政党制をめざしたのだろうか? そこには政治と金だけでない問題が存在した。1990年までの日本はさまざまな問題はありつつも、共産党や社会党が問題を指摘し自民党がそれを取り入れ問題解決を行ってきた。
 しかし、この時期ソ連が崩壊し、東西のイデオロギー対立が終焉、同様の構造を持っていた社会党と自民党の対立構図も意味のないものになると同時に、湾岸戦争に見られるように日本の国際貢献が大きな課題として浮上した。求められたのは戦費でなく自衛隊の派遣。しかし日本には憲法9条があり、実際に派遣するためには特別な法律を必要としたが成立しなかった。2つの政党の考えの隔たりが大きく簡単には同意が得られなかったからだ。
 ここから直ちに、政策の比較的近い二大政党制への移行が構想されたわけではないが、この問題が契機になったにちがいない。

2 政権交代の道は遠い

 政府の政策に問題がなく国も発展し国民も幸せなら政権交代など必要ないだろう。しかし権力に長くかかわるとどんな組織も問題が生じる。特に成功体験を経験した組織はそれをいつまでも繰り返そうとする。しかし時代は変化し同じ方法で成功することは不可能なばかりかより問題を拡大する結果になることもある。
 先にあげた二大政党制の場合二つの政党が「保守派VS進歩派」「大きな政府VS小さな政府」といった理論的に一方が正しいと言えない方針について、その時代の世論に応じて国民が選択する。今回のアメリカの政権交代も「競争と力による対決」から「対話と共生」への方針転換が図られた。
 いま日本の政治は衆議院が与党が2/3を占め、参議院は野党が過半数を占める状態、いわゆる「ねじれ」状態にある。だからといって政権交代が必要ということにはならない。ねじれの状態にあっても与野党がきちんと対話し政策について合意ができればよいのだがそれができない。しかしそれは国会運営や政局問題であり、国民に信を問うような、社会保障・経済政策・官僚制度・安全保障で対立ではない点が問題なのだ。仮に政権交代が実現しても、対話がないであればねじれの現実は変わらないだろう。

 野党がつねに「政権交代」を主張するのは当たり前で、与党にならなければ自己の掲げる政策が多くの場合実現できないからだ。
 しかし、政権を担えるかどうかはまた別のこと。今の政治に欠けているのは世論を的確にとらえ政策というかたちで提示する力が自民党にも民主党にもないことだ。自民党には政策決定のための仕組みはあれど既得権益に縛られている。民主党は無党派の風頼みで理念はあれど仕組みが脆弱だ。与党の結束が権力の存在にたより、野党の結束が「反自民」では今後も変化はない。日本の存続を揺るがす事態が発生し、問題解決にむけ既得権益や政党の枠を超えた力の再編がなされたとき、初めて日本に真の政権交代が可能になるかもしれない。

 自民党についての批判は多くある。次回以降最近多く出版された民主党についての研究書をベースに民主党について内実を詳しく検討していきたいと思う。

参考情報
 [1] ウィキペディア 二大政党制
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%A4%A7%E6%94%BF%E5%85%9A%E5%88%B6

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民主党への疑問
コメントまさむね | URL | 2008-11-30-Sun 22:03 [EDIT]
外国と日本では、議員の資質の前提条件が違いすぎて、民主党は国民の疑問に答える必要あると考えます。
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